入社3年目までに押さえたい 社内プレゼンの攻略術 を読んでみた
今回紹介する本は、「入社3年目までに押さえたい 社内プレゼンの攻略術」です。
概要
この本は、社内プレゼンの攻略術について記した本です。スライド作成のコツというよりは、上司との接し方など処世術的な内容が多めです。社内プレゼンで決裁を取るためには、上司との信頼関係の構築など普段からの根回しが大切であるということが書かれています。
この本を読むべき人
- 入社3年以内の若手の会社員
- 社内プレゼンに苦手意識がある人
おすすめポイント
本書では、上司のタイプ別攻略法・決裁者やキーパーソンへの根回しの重要性など、表面には見えにくい社内プレゼンのノウハウが具体的に紹介されています。会社員の場合、社内プレゼンの出来不出来が、その後の出世や待遇に大きく関わります。入社年数が浅い人で今後も会社員でやってきたいと思っているなら、読んでおいて損はない内容だと思います。
著者データ
著者の前田 鎌利さんはソフトバンク在籍時代にあの孫さんのプレゼン資料などを担当していたすごい経歴の持ち主です。現在は独立して、名だたる大企業でプレゼン講師やコンサルティングを歴任するほか、全国でプレゼンテーション・スクールを展開しています。
Webサイト↓
※補足
この本の内容は資料作成の技術というより、処世術のような内容が多いので、純粋にスライド作成技術などについて知りたい人は以下2冊をお勧めします。特に、「プレゼン資料のデザイン図鑑」については参考になりそうなスライドの見本が沢山載っているので、勉強になります。
最高の体調 を読んでみた
寝ても疲れが取れない、仕事のストレスに悩まされているなど、現代人は多かれ少なかれ心身の不調を感じている人が多いのではないでしょうか?
今回紹介する本は「最高の体調 」です。
概要
この本によると、現代人の体の不調の多くは文明病に起因するもので、本人に問題があるわけではないそうです。そもそも、肥満・不眠・鬱・不安などの「文明病」は古代には存在しなかったと考えられています。文明病を引き起こす要素は炎症と不安の二つに大別でき、これらを和らげることで、心身の不調を和らげる事ができるそうです。本書ではこの炎症と不安を和らげる具体的な方法が多数紹介されています。
この本を読むべき人
- 何となく体や心の調子が悪い人
- 科学的に効果のある健康法を知りたい人
おすすめポイント
本書に書いてある内容は比較的実践しやすいことが多く、物によっては今日明日から始めることができます。皆さんも、本書の内容を実践して「最高の体調」を手に入れましょう。
著者データ
この本の著者の鈴木祐(すずき・ゆう)さんは、10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを元に、ヘルスケアをテーマとした書籍や雑誌を多数手がけている著名なライターです。本書の他にも「ヤバい集中力」や「科学的な適職」など、多数のベストセラー本を執筆しています。
著者のブログはこちら↓
バッタを倒しにアフリカへ を読んでみた
「バッタを倒しにアフリカへ」という本が面白そうだったので読んでみました
概要
この本は、蝗害を食い止めるために、単身でアフリカのモーリタニアに旅立ったバッタ博士の体験記です。
蝗害とは?
蝗害(こうがい、英: Locust plague)は、トノサマバッタなど相変異を起こす一部のバッタ類の大量発生による災害のこと。
実際の映像↓
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、海外では食糧飢饉の原因にもなっており、深刻な問題となっています。コロナが蔓延している現在でも東アフリカなどの地域では、蝗害問題に悩まされています。
著者データ
前野 ウルド 浩太郎
昆虫学者(通称:バッタ博士)。1980年秋田県生まれ。国立研究開発法人
国際農林水産業研究センター研究員。神戸大学大学院自然科学研究科博士
課程修了。博士(農学)。京都大学白眉センター特定助教を経て、現職。
アフリカで大発生し、農作物を食い荒らすサバクトビバッタの防除技術の
開発に従事。
おすすめポイント
この本の著者は、全身緑色の服を着てバッタの群れに飛び込むことを夢見ているバッタマニアです。本を読み進めると、著者のバッタ愛溢れる文章に何度も笑かされます😂
また、本書は一応バッタが主役の本なのですが、バッタ以外の虫や動物との同棲(?)生活、現地の研究所の人達とのエピソードなども結構面白いです。
興味のある方は是非読んでみてください。
著者のTwitter・ブログはこちら↓
ブログ
ムダに悩まされない理想の自分になれる 超客観力 を読んでみた
皆さんは、自分のことを客観的に見れていると思いますか?
心理学の研究によると、大抵の人は自分のスキルや判断力を過信し、「客観力」についても自分の能力を平均よりも上だと思い込む傾向を持っているそうです。
本の概要
この本では、自己省察スキル(自分の欲望を正しく知る力)と知的謙遜スキル(自分の能力を正しく知る力)を身につけるメリットと、これらのスキルを高めるための具体的な方法が紹介されています。
この本を読むメリット
この本に書いてある内容を実践することで、自分のことを客観的に見る力(客観力)を高めることができます。客観力が高い人は不安に悩まされにくく、勉強や仕事でも成果が出やすい傾向にあるそうです。特に、現在進行形で悩みや迷いがある人は、この本を読んで自分を見つめ直すことをお勧めします。
おすすめポイント
この本では、仕事の成果や自分の人生をよりよくするための客観力の高め方を実践形式で学ぶことができます。各章ごとに診断テストやセルフワークのようなものが入っており、それらを実践することで自己の客観力を高めることができます。
読了時間
途中に診断テストやセルフワークが入っているので、読了時間はどうしても長くなってしまいます。読むのに疲れてしまうという方は、1日1章というように分けて読むことをお勧めします。内容が濃い分、最後まで読めば得るものは大きいと思います。
迷惑メール、返事をしたらこうなった。を読んでみた
「芸能人の〇〇です。」「遺産を貴方に譲ります」
数年前によく見かけた、あの怪しげな詐欺メール。返事をしたらどうなるのか気になりませんでしたか?そんな人におすすめなのは、こちらの1冊。
この本は、ルポライターの多田文明さんが、わざと詐欺メールに引っ掛かり、詐欺集団とのやりとりを記録した体験記となっています。
多田さんは「キャッチセールス評論家」 「悪徳商法評論家」として本や記事を多数執筆されており、キャッチセールスなどにわざと引っ掛かり、相手の本拠地までついていったりとかなり踏み込んだ調査をされています。
この本を最初に読んだのは、大学の図書館に置いてあったのを手に取ったのがきっかけでした。私も似たような迷惑メールを受け取ったことがあり、あの意味不明な文面からどうやって詐欺に結びつけるのか気になっていたので、タイトルに惹かれて借りてしまいました。
作中では、「私は猿です」「大胆◯出しフ◯ック」などインパクトの強いタイトルや文面の詐欺メールが多数登場します。特にストーリー仕立ての詐欺メールで、業者が多田さんを騙すために複数人で芝居のようなものを繰り広げる場面は爆笑ものです。
多田さんと詐欺業者とのやりとりを知りたい方は是非読んでみてください。
キャッチセールス版はこちら。こっちも中々面白い
洞窟オジさんを読んでみた
人生の殆どを洞窟で過ごした男。そんな人が日本にいると言ったらあなたは信じますか?
今回紹介する本はこちら。
「洞窟オジさん」です。
この本は洞窟オジさんこと、加村一馬さんの半生を綴った自伝小説です。
加村さんは13歳の時に両親の虐待から逃れて足尾銅山に家出。洞窟を住処にしてネズミやヘビ、イノシシなどを食べながら生き延びたそうです。
私がこの本を手に取ったのは、「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日)という番組を見たのがきっかけでした。人生のほどんどを洞窟で過ごしたという加村さんの漫画のような半生に衝撃を受け、おまけに本が出ているということを知ったので、迷わず購入しました。
作中では、
- 両親からの虐待〜家出までの話
- 加村さんが洞窟でどのように過ごしていたか
- 洞窟で学んだサバイバル術
- その後、社会復帰を果たした経緯
などが書かれています。
この作品は2015年10月、BSプレミアでドラマ化もされており、文庫本では加村さんと青年期の加村さんを演じたリリーフランキーさんとの対談が収録されていますので、そちらについても必見です。
洞窟オジさんこと加村さんの半生を知りたい人は是非読んでみてください。