科学的な適職 を読んでみた
<この本を読むべき人>
自分のキャリアについて悩んでいる人
<著者データ>
この本の著者は以前紹介した「最高の体調」の著者である鈴木祐さんです。
16才のころから年に5,000本の科学論文を読み続けている文献オタクで、健康・心理・科学などに関する記事を多数執筆されています。
<本の内容>
・キャリアの後悔は人生の後悔
2012年にコーネル大学が1500人の老人に「人生で最も後悔したことは?」と尋ねたところ最も多かったのは、キャリア選択への未練の言葉だったそうです。これは海外の調査ですが、日本であっても「仕事第一でやってきたが、もっと家族や友人と過ごす時間を大切にしたかった」というようなキャリアに関する後悔がある人は少なくないことでしょう。
・仕事選びにおける7つの大罪
著者によると、仕事選びの場面で誰もがハマりがちな定番のミスが7つあるそうです。
❶好きを仕事にする
❷給料の多さで選ぶ
❸業界や職種で選ぶ
❹仕事の楽さで選ぶ
❺性格テストで選ぶ
❻直感で選ぶ
❼適正にあった仕事を求める
これら7つの基準で職業を選んでも長期的な人生の満足度にはつながらないそうです。
・では何を基準にすれば良いのか?
ここからが本題です。恐らく、❶〜❼のいずれかをを基準にして仕事選びをしている人が殆どなのではないでしょうか?❶〜❼の選び方がダメなら、どんな選び方をすれば良いのでしょう?本書では、仕事選びの際に基準にすべき、7つの徳目についても書かれています。
少しだけ紹介すると、
①自由:作業内容をどれくらい自分の意思で決めれるか?(場所・時間・裁量権)
②達成:日々の仕事に達成感や仕事が前に進んでいる感覚があるか?
③焦点:適職探しに役立つ数少ない性格テストである「制御焦点」を基準にする
④明確:人事評価の基準が明確であるか
⑤多様:日常の仕事で変化を感じられるか(PJの川上から川下まで関与できるか?)
⑥仲間:自分と似た人がいるか?相性のいい上司・同僚に恵まれているか?
⑦貢献:他人への貢献がわかりやすい職業か?
などが適職選びの基準に役立つそうです。
本書の後半では、逆にストレスが増える職場の特徴や、これらの基準の活かし方などを具体的に紹介してくれています。続きは、本を読んで確かめてみてください。